19日〜21日まで四川大地震への哀悼期間となり、全国民をあげて喪に服しています。
毎日午後2時28分になるとすべてをストップし黙祷を捧げてます。
ショッピングセンターもカフェも人がいつもより少なめ。皆、活動を自粛しているようです。
いつもは活気がある場所もすべて皆、幾分か静粛な雰囲気が流れている。
世界の人々も無論この痛ましい天災に胸を痛めていますが、中国の国民にとって如何ともしがたく、なんとも辛く痛ましい経験となってしまいました。
しかし、何が違うと言っても、ここ北京においても、中国の国民は本当に心の熱い国民だと感心させられます。
日本なら東京では舌の根が乾かぬうちに、
「次は東京かもしれない。来たときにはどうしよう」などというような不謹慎なテレビ番組が組まれたり、被害に遭っていない人の何パーセントかは「自分には関係ない」といった冷めた心理が少なからずあるように思います。
中国では「同じ国民なのに関係ない」という心理をほとんど感じることはない。
国民をあげて悲しみ、そして明日につなげよう、同士を助けたいという気持ちがとても強く感じられる。
この期間の新聞はカラーのインクは使っておらず、白黒のみとなっていました。
昨日の新京報の見出しは
「大悲無声」
今朝、朝刊の見出し
「覚えておいて、私たちが愛している」
「希望」
紙面いっぱいに大きな文字でメッセージが一面を飾る。
テレビでは義援金がどこからいくらといった金額が一日中ずっと報道されていますが、これも日本と幾分か違った価値観ですが、視聴者はこの金額を見て、みな涙ぐむほど感動するようです。
感動するポイントが弱冠私たちと違っていても、世界の心が中国を心配し、少しでも手助けしようという心理を強く感じてくれているのだと思います。
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悲しいことばかりではありません。
日本の企業や政府が他の国よりも、いち早く支援の声をあげたこと、
−日本にとっては幾つもの地震を経験している国であるから、もちろん時間勝負だ、一歩でも遅れると被害が拡大すること、いち早く支援を始めることが、少しでも多くの人を助けることを身に染みて知っているから、
早く支援を始めなければ!という行動は、至極当然のことだったのですが、
そんなことが、思いがけず、ことのほか中国の方たちには嬉しかったようです。
それを知ってまた私たちも嬉しい。
悲しい出来事がきっかけでありますが、日中友好の心理が促進するという、思わぬ良いこともありました。
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被害に遭われた方が一日も早く、元の生活に戻れますよう、そして亡くなられた方が魂が苦しまず、天国へ迷わず行けますよう
お祈り申し上げます。
そして心より冥福をお祈り申し上げます。
posted by kero at 09:56
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